資本金の払い込みと法務局での書類提出

会社には資本金が必要ですが、以前はこの資本金の下限が法律で定められていて、その額もかなりのものでしたが、今では1円からで良い事になりました。しかし、たとえ1円といえども資本金ですから、会社を設立する発起人は資本金を払い込まなくてはなりません。資本金の払い込みは発起人(自分)の通帳に記帳しますが、通帳の表紙、氏名や口座番号が記載されているページ、その入金が記帳されているページをコピーしましょう。
それから、払込証明書を作成しますが、これも定款と同じようにインターネットのサイトから無料で入手することができます。
この払込証明書の必要な事項を記入して会社の代表印を押し、この払込証明書に先ほどコピーをとった通帳の3枚をホチキスで止めて、各ページに割印を押します。
会社定款は別途作成して公証役場の認証を受けてありますから、これで会社設立はいよいよ最終段階に入ります。
まず、設立登記申請書を作成し、定款のコピー(およびCD)、会社印の印鑑届書(用紙は法務局にありますし、インターネットからでも入手できます)、発起人決定書、先ほどの払込証明書、実印の印鑑証明書などをそろえて、法務局の受付窓口に提出した段階で登記が完了します。
ここまでの手順で、様々な名前の書類が出てきますが、いかめしい名前でも記入する内容そのものは特に難しいものではありません。
ただし、誤字脱字や記入漏れ、記入箇所の間違いなどがあると効力がありませんから、充分に注意することと、分からない場合はそれぞれの窓口で担当者に質問をしましょう。
分からないことを訊くのは恥ずかしいことではありませんから、分からないままにしておくことが無いようにするのが肝要です。