会社を設立したら必要な帳簿について

会社を設立すると、当然定款にある業務を行いますが、その業務では必ず金銭の動きがあります。すなわち、支出であり収入ですが、これは毎回正確に記録をつけなければなりません。
いわゆる会計日記ですが、これは1日単位で記録をつけて、月単位で小計をまとめ、さらに事業年度単位で収支報告書にします。
会社としては仕事が暇では困りますが、仕事が忙しくなると、とかく手が回り切らないのがこの会計日記への記録になり、今日の分は明日に回そうなどというケースがあるようですが、これが一日延ばしにするとすぐに一週間分が溜まってしまいますから、そうなると記憶も不確かになることがあります。
したがって、会社には一人社長以外に、この会計日記を記録する人がいるほうが望ましいと言えます。
また、仕事の売掛け記録も重要で、どのような仕事をして、そのためにいくらの支出があり、いくらの収入が望めるかを計算しないと、その業務で会社が利益をあげているのかどうかが曖昧になり、いわゆるどんぶり勘定になってしまいます。
なお、会計日記帳に記入する際に重要なことは、支出の項目で、例えばこの食事代は福利厚生費に該当するとか、このタクシー代は営業交通費として計上できるかなど、ある程度税理士的な判断基準が要求されます。会計日記帳への記入に際しては、ただ支出、収入だけを記録すれば良いというわけではありません。
したがって、事業年度末に作成・税務署への提出が義務づけられている収支決算報告書(バランスシート)に曖昧な点があると、税務署から説明を求められることになります。